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【初級編】論理思考のスピードをあげるには。

論理思考のスピードをあげよう。

 

 

論理思考を加速させるために「ものごとを考えるときは、全体を構造的に把握する」という原則を知っておく必要があります。

このときに重要なのは「要素をバラバラにして1つずつ見る」のではなく、「それぞれの関係性や流れをつかむ」ということ。箇条書きではなく、図にして考えるというイメージです。これによりロジックの筋道が見えやすくなります。

 

 

 

4つの方法がある。

 

MECE/ロジックツリー

マトリックス

フロー図

関係図

 

 

 

MECEとは、

Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive(ダブりなく、モレなく)」の略語で「ミーシー」と発音します。日本語では語呂の関係で「モレなく、ダブりなく」と呼ばれています。

例えば、人間で男・女に分けた場合はダブりがない。

一方で、「成人女性」という集団を「会社員」「フリーター」「学生」「主婦」「無職」にカテゴリー分けした場合はどうでしょうか。この場合、個人事業主などの自営業者はどのカテゴリーからもモレてしまい、会社員をしながら主婦をしている人は2つのカテゴリーでダブってしまいます。したがってこのケースはMECEではありません。

 

このダブりや漏れがあると、損失・無駄につながる。

つまり、論理思考において、もれなく、ダブりなく分類することが重要である。

 

一方で重要なのは、「MECEを実現すること」ではなく、「問題を解決すること」。多少のダブりは仕方ないと割り切り、決定的なモレをなくす方を優先するべきです。例えば専業主婦層に最も支持を得られる新製品のアイディアにも関わらず、分類から専業主婦がモレていれば、それは「決定的なモレ」と言えます。

 

ロジックツリー

 

ある集団を分解・分類するための思考の型であるMECEの応用版が「ロジックツリー」です。次のカードではこの型について詳しく解説していきます。

ロジックツリーは、一番上に大元となるテーマを置き、そこから下に向かって枝分かれさせながら要素を書き出していく思考ツールである。

 例えば、「体重を減らしたい」をテーマにすると、次の枝に書かれるのは、「基礎代謝を上げる」「消費カロリーを増やす」「摂取カロリーを減らす」などがある。さらに、基礎代謝を上げるに続く枝には、「筋肉をつける」「水の飲む量を増やす」などの方法が入り、「消費カロリーを増やす」に続く枝には「ジョギングを始める」「スポーツクラブに通う」などが入ります。

重要なのは、この時に、できるだけ1つの枝から分かれた様相はMECEになるように書き出すのがポイントです。

 

マトリックス

論理思考を加速させる型のうち2つ目となるのが「マトリックス」です。これは問題を「整理する」思考ツールです。問題を二つの軸(切り口)で図表化することによって、複雑な内容を視覚的・直感的に整理したり、伝えることができます。

 

マトリックスには「テーブル型」「ポジショニングマップ」の2つがある。緊急度が高い、低いについては、テーブル型が良く利用される。利点としては、重要度が高い・低いの2択で中くらいというのがないので、その後のアクションに迷いがでない。

 

フロー図

これを使って作業や思考の流れを視覚化することで、現在地や前後の流れの明確化が可能です。以下ではこのフロー図の使い方や強み、具体的な使用方法を解説します。フロー図の特徴は「流れ」が視覚化されている点にあります。これにより時系列や因果関係を一目で把握できるようにするのがフロー図の目的です。

フロー図の強みは、「流れ」を視覚化する機能が備わっています。ここまで見てきた「MECE/ロジックツリー」「マトリックス」は問題の構造を整理する思考ツールでしたが、フロー図にはそれらにはできない「流れ」を視覚化する機能が備わっています。

フロー図作成の注意点

第一に「複雑になりすぎないこと」です。

第二に「分岐の条件を明確化すること」です。分岐の条件があやふやでは結局どちらの対応をすればいいかがわからなくなってしまいます。「Yes/No」や「○○の場合」など具体的に記入しておけば混乱を回避できます。

第三に同時並行の作業がある場合は「時系列を明確にすること」です。オペレーションやマニュアルなどでは特に「○○をしている間に△△を処理して、両方が終わってから××に移る」といった手順の作業が多くなります。時系列を明確にすれば「片方の作業が終わっていないために次の作業に移れない」という事態を防止できるのです。

 

関係図

これを使えば要素や人の関係を視覚化し、状況を整理することができます。

関係図の最もわかりやすい例の1つが食物連鎖の関係図です。生き物の数と力関係が、関係図を使うと一目で把握することができます。

関係図を作るときのポイントはそれぞれの要素がMECEであることです(食物連鎖で言えば「全生物が含まれていること」)。しかしその一方でMECEにこだわりすぎて重要性の低い要素や人まで組み込んでも、時間ばかりかかってしまいますので、モレなくダブリなくを意識をしておく程度でよいでしょう。したがって関係図を作る目的と書き出す要素や人の重要性を考慮しなくてはなりません。